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よいお年を。

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▲2022-09 313系8500番台シスS4編成 南甲府 2022年。 3月のダイヤ改正で、313系8500番台が神領から静岡へ転属。 前々から興味はあった車両が、気軽に撮りに行ける場所に来てくれたこともあり、時間の許す限り追いかけました。 運用を調べるにあたって、Twitterでは静岡地区の方々を中心に交友関係も広がりました。 自分なりに充実した1年が過ごせたような気がします。 来年はどんな1年になるでしょうか。 飽きずに313系8500番台を追いかけているんでしょうか。 今年散々追いかけた313系8500番台の中でも、とりわけ遭遇率が高かったS4編成の写真を貼って今年の〆とさせていただきます。それでは皆様、良いお年を。

カマド神社踏切

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▲2022-12 313系S1編成 南御殿場→御殿場 参道を横切るセントラルライナー。 南御殿場駅から北へ200mほどの場所に位置する諏訪神社。 鳥居と本殿の間を、御殿場線と静岡県道394号線が横切っています。 運良く列車通過時は車が途切れ、鳥居、列車、本殿を1枚に写し込むことができました。 なかなか撮れなかったS1編成も無事記録でき、とりあえず313系8500番台はひと段落。 と言ってもまだまだ撮りたいカットは星の数ほどありますので、時間を見つけては静岡へ通う日々が続きそうです。 今週は短めですがこのへんで、ではまた。

相鉄JR直通線、開通前々夜

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相鉄(相模鉄道)の都心直通プロジェクトも間もなく大詰め、来年3月より予定されている東急直通線ダイヤの概要が発表されました。(→ LINK ) 2019年にJR埼京線との直通が始まった時は「あと3年もかかるのか」なんて思ったものですが、気づけば開業まであと3ヶ月ほど。 相鉄線内で東急車を用いた試運転も始まったようで、東急5000系列がATS-Pのベルを鳴らしながら走る日が現実のものとなりました。かつては想像もしなかった世界です。 ▲2019-11 E233系7000番台&相鉄8000系 相模大塚 板橋の留置線とも見まがうような光景 写真はJR直通線開通2日前の相模大塚留置線、かしわ台の留置本数の関係(?)で、一晩だけ相模大塚に4本ものE233系が集められました。 ▲2019-11 E233系7000番台&相鉄8000系ほか 相模大塚 相鉄車に囲まれて 開業まであと3ヶ月ほど、相鉄新横浜線の真価を発揮するときが近づいてきました。 輸送混乱時の対応など心配もありますが、ともあれ開業は楽しみです。 今週はこのへんで、ではまた。

Tomix 8609 TH2100形(2109) 天浜線ゆるキャン△ラッピングを買いました。

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2022年11月にTomixから発売された天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線、TH2100形2109号車を買いました。 ▲Tomix 8609 TH2100形(2109号車) TVアニメ「ゆるキャン△」のラッピング車両で、ケースも特製のスリーブ仕様です。 ▲Tomix 8609 TH2100形(2109号) 特製スリーブ入りのケース ステッカーが付属し、定期運用の行先はある程度網羅されています。 収録内容 「掛川」、「新所原」、「天竜二俣」、「西鹿島」、「金指」、「遠州灘」、「三ケ日」、 「快速」、「団体」、「試運転」 おまけに劇中で登場する駅名標が収録されているのも嬉しいポイント。 ▲行先ステッカーは定期運用を一通り網羅 最初は買うつもりもなかったんですが、現物を見たら意外と。。。という感じで、久々の騒動買い案件でした。 こんなラッピング車が出ると通常塗装車も欲しくなりますが、どうやらまだ製品化はされていなかったようで、、、これ順調に沼にハマるパターンかもしれません。 ▲あんまり公言してませんが、斉藤恵那ちゃん(一番左)が好きです。 12月になり、浜名湖佐久米駅にユリカモメが飛来したという報告もちらほら見かけます。 久々に舞台訪問といきたいところです。 ▲2017-12 TH2100形(2103号車) 浜名湖佐久米駅 今週はこのへんで、ではまた。

2022年11月、211系と313系の話題。

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▲2014-03 211系シンK3編成ほか 10連 2022年3月のダイヤ改正以降、中央西線(名古屋―中津川)は全普通・快速列車が8両に統一されました。 このため、211系3両編成は2編成を併結の上、名古屋方に313系1300番台(B400代の編成)を連結した8両で運用されています。 今月、浜松運輸区の解体線へと送り込まれたのは、3両編成のK107編成とK114編成。 このため、313系1300番台(B400代の編成)の予備も1本増えることになります。 ▲2022-03 313系シンB403編成 名古屋 関西線運用に入るB400代ワンマン準備工事車 313系1300番台(B400代)は2010~2011年度にかけて、2連×8編成が登場しました。 2011年度より登場したB500代とは異なり、ワンマン装置は準備工事に留まっていること、スノープラウは設置されず耐雪装備が備わっていないことが特徴です。 2020年11月のB404編成を皮切りに、B408編成までの計5本がワンマン対応工事を受け、現在に至ります。 ▲2022-03 313系シンB407編成+シンB10*編成 八田 外観ではドアボタン、ドア横液晶、運転台助手側にミラーが追加された 予備車が増えた313系1300番台B400代、引き続きワンマン工事が行われるのでしょうか。 それとも、先日話題となった車側カメラ(→ LINK )の取付などに供されるのでしょうか。 再来年までに中央西線(名古屋―中津川)の315系化も完了する予定で、今後しばらくは車両動向が見離せないJR東海在来線の話題でした。今週はこのへんで、ではまた。

いまだけ半額、駿河湾フェリーに乗った話

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先月末の事ですが、駿河湾フェリーに乗りました。 表題の通り、2022年12月31日まで運賃が半額になるキャンペーンが実施中です。(→ 駿河湾フェリーHP ) ▲2022-10 駿河湾フェリー(静岡県道223号線) 駿河湾フェリーは駿河湾を横断し、静岡県の西伊豆に位置する土肥港と、中部に位置する清水港を約75分で結びます。 自動車で乗船することも可能(但し予約推奨)で、静岡ドライブにも適した移動手段です。 自分が乗船した日は天気も良く、富士山の姿も拝むことが出来ました。 甲板で目立つのが、静岡県道223号線の道路標識。 清水、西伊豆の両地区の観光振興として海上が県道に指定されており、数字は富士山の語呂に因んで223と附番されています。 山梨側から眺める富士山も当然見事ではありますが、海抜0mからの姿を拝めるのは静岡県側からだけ。 ちなみに静岡県では富士山登山ルート3776なんてものが設定されており、富士市の指定された海抜0m地点から頂上へ挑む3泊4日のコースなんてのもあるんだとか。 日本一の深海から眺める日本一の山、駿河湾フェリーは気軽に楽しめる静岡の観光スポットでした。ぜひお出かけの際は行程に組み込んでみてはいかがでしょうか。 今週はこのへんで、ではまた。

JR East Train Simulatorが正式リリースされたので感想とか。

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JR東日本×音楽館が手掛けた、JR East Train Simulatorの正式版が2022年11月15日 15時ごろ、いよいよリリースされました。 もともとJR東日本の運転士養成を目的に開発されたシミュレータを一般向けへと落とし込んだもので、いわば本物の鉄道運転体験が味わえます。 まずは自身のYouTubeの宣伝もかねてプレイ動画でも。 正式リリース版では東海道線、中央快速線、大糸線が運転可能。 運転できる区間は以下の通り。 東海道線 東京→品川(追加DLCで品川→熱海が運転可能) 中央快速線 高尾→八王子(追加DLCで八王子→東京が運転可能) 大糸線 松本→梓橋(追加DLCで梓橋→南小谷が運転可能 ※執筆時時点で準備中) 9月20日から配信されたアーリーアクセス版では京浜東北線、八高線が運転可能でしたが、上記2路線は今回のラインナップに加わらず…… いずれ正式版で追加予定らしいです。 さっそく一通り運転して見たので感想でも、と言いたいところですが、ここから先は”あくまで個人の意見・感想”となりますのでご容赦くださいませ。

映画『ゆるキャン△』で登場する313系の番台を考える

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2022年7月1日より劇場公開が始まった映画『ゆるキャン△』、原作では高校生だった主人公達が成長し、大人になってからの物語を描いた作品です。 ▲9月30日からはドルビーシネマ版も公開 通常版よりも音響や色彩が鮮やかに 自分も公開初日に1回、ドルビーシネマ版で1回、と計2回ほど劇場に足を運びましたが、何回見てもオールウェイズ満点を叩き出してくれます。構成最高か。 そんな映画『ゆるキャン△』ですがいよいよ配信が解禁され、11月4日からは自宅でも楽しめるようになりました。 (→ 映画『ゆるキャン△』をamazon prime videoで見る  ※視聴にはamazon primeへの会員登録が必要です) 自宅でまったり眺めるもよし、気になってたシーンで一時停止するもよし、気軽に楽しめるって素晴らしいですね。 という事で、ここからはOPで登場する313系の考察をしてみたいと思います。 ▲映画『ゆるキャン△』OPより引用① ▲映画『ゆるキャン△』OPより引用② まず1枚目のキャプチャですが、「新快速│豊橋」の行先表示がはっきりと読み取れます。 静岡や神領に所属する313系には新快速のコマが収録されていないため、大垣所属の313系であることが絞り込めます。 続いて2枚目のキャプチャでは、転換式のクロスシートの内装であることがわかります。 こうなると、大垣所属車でも3000番台ではない可能性が高いです。 本当にごく稀に3000番台が東京方に組成される場合もありますが、今回はその可能性はいったん排除して考えたいと思います。 条件を整理すると ①313系で大垣に所属する、幕式の行先表示器を採用した番台である ②内装は転換式クロスシートを採用した番台である 2022年現在、この条件に合致する番台は3つほどあるので、順番に整理していきます。 まず、最も可能性が低いのが313系300番台。 ▲2021-10 313系300番台カキY44編成(右) 名古屋 313系300番台は2両編成で組成された番台で、主に増結用として活躍しています。 増結編成は基本的に神戸方に組成されるため、OPシーンのように豊橋行きの先頭として活躍することはありません。 車両都合により2+2の4両で東京方に入る場合もありますが、充当頻度を考えても可能性は低いかなと個人的には考えております。 続いての候補は313系150...

JR東海、車側カメラによるワンマン運転を予定。

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2022年10月31日、JR東海の社長会見プレリリースにて、今後導入される予定の技術が発表されました。 (→ 最新の技術を活用した経営体力の再強化 JR東海プレリリースより ) ▲2022-10 313系2600番台シスN1編成+211系 いずれ313系にも車側カメラが?…… 在来線の内容に触れると、3両以上でもワンマン運転を行う予定があり、一部車種に車側カメラを取り付けていくとのこと。 イラストには4両編成の315系が使用されており、今後登場するであろう短編成の315系には車側カメラの準備工事、または取付状態で登場することが推測できます。 ▲ワンマン運転の拡大について触れた内容 JR東海プレリリースより引用(2022年11月1日閲覧) JR東日本(E131系etc……)や東武鉄道(20400型)が導入してるのと同様のシステムだとすると、この方式による運転は6両程度となる見込みでしょう。 なお交通系ICカードの利用範囲の拡大(JR東海の全線で対応予定)も発表されており、これを機に都市型ワンマン方式に移行することで、運転士の作業負担を軽減する狙いもあるのかもしれません。 この発表を見た感じだと、おおよそ間違いなく既存の313系にも車側カメラの取付が始まりそうですね。工事対象は2-4両あたりで組成された番台でしょうか。 JR東海の営業エリアの内、東海道線(豊橋―大垣)と中央線(名古屋―中津川)を除いたほぼ全区間がワンマン運転の対象となるのかな。と個人的には推測しております。 JR東海でもワンマン化を推し進める方策が採られたことに驚きを隠せませんが、今後の人口減少のことを考えると時代の流れなのかもしれません。 個人的には後悔が無いように、車側カメラが付く前の313系をしっかり記録しておきたいと思います。静岡地区以外の番台もしっかり撮っておきたいところですね。 今週はこのへんで、ではまた。

牧之原を駆けるセントラルライナー色

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▲2022-10 313系8500番台シスS3+S4編成 燦燦と差し込む朝陽を浴びて、セントラルライナーが牧之原を駆ける 2022年10月14日、静岡車両区に所属する313系8500番台が2編成併結した状態で定期列車に充当されました。 セントラルライナー車が併結して定期列車に充当されるのは、静岡地区に転属してからは2回目となります。(→ 前回の記録 ) 編成は東京方よりS3+S4編成、東京方には本来313系2500番台(T編成)が充当されますが、代走として8500番台が抜擢されたことにより、再びセントラルライナー色による6連が実現しました。 まさか平日にこの組み合わせが出てくるなんて想像もしませんでしたが、おかげさまで最高の朝を迎えることが出来ました。 ちなみに前回の併結運転時とは運用が異なるため、S編成の併結はこの922M(浜松→静岡)のみで終了しています。 この922Mという列車、静岡地区では混雑する列車のうちのひとつで、ここS編成の併結が入ることは俄かに信じられず、車両差し替えの恐怖に震えながらも深夜の国道1号BPを淡々と下りました。 現地でも逐一ネットをチェックし、浜松駅の併結シーンが上がるまでは気が気じゃない状態でしたが、重い腰を上げてでも行って良かったと思います。 この後は新幹線でも撮ればよかったのに、夜通し車を運転した頭でそんな発想は思い浮かばず、茶畑の中で1時間ほど仮眠して帰宅しました。今週はこのへんで、ではまた。 オマケ ▲先行して走る842Mの写真を使って合成した3色混成編成のイメージ 数日後にはこの組み合わせも実現したようです。

313系8500番台S6編成 NG出場と代走の話題。

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▲2022-10 313系シスS6編成 床下機器が再塗装され、新車のような美しさに 2022年10月12日、静岡車両区所属の313系8500番台S6編成が名古屋→静岡間で試運転を行いました。 同車は検査のため9月16日に名古屋工場(NG)へ回送されており、検査完了後の車両返却を兼ねた試運転であると推測されます。 静岡転属後、初となる検査出場であることと、神領時代には収録されていなかった「試運転」幕を掲げての運転だったことからか、沿線には多くの鉄道ファンが集まりました。 今回の出場に際して、気づいた変化点は2点。 まず、所属表記が書き直され、「静シス」の文字が直接車体にレタリングされました。 これまでは過去の所属表記を覆うような形で、ステッカーでの表記がなされていました。 次に、台車に踏切用逸脱防止ストッパが新設されました。 この装置は踏切事故発生時に、対向線路への逸脱脱線を防止することを目的としており、2024年度までに313系の全先頭車に搭載される予定です。(→ JR東海プレリリースより ) 個人的に気づいた点はこのくらいですが、ほかにも変化した点があればコメント等でご教授いただけますと幸いです。 ▲2022-10 313系シスS6編成 打ち直された所属表記と、踏切用逸脱防止ストッパが新設された台車周り ▲2022-09 313系シスS4編成 (比較用)踏切用逸脱防止ストッパが未取付の状態の台車周り 静岡駅では駅係員さんが登場する場面もありましたが、撮影に対してはとても寛容な方で大変よくしていただけました。その節はお世話になりました、ありがとうございます。 先月危惧したような内外装の大きな変化(→ この辺の記事 )もなく、美しく蘇った姿を写真に残せたのも個人的には大きな成果です。 ちなみにこの日(10月12日)は所定T編成の運用にS編成が2本も入っており、普段は並ばないセントラルライナー車の3両同士がすれ違うシーンもたびたび発生しました。 ▲2022-10 313系シスS5編成(左)とシスS3編成(右) 神戸方は211系の併結が多いので、クハ側が並ぶのは新鮮な光景 ▲2022-10 313系シスS3編成+211系シスLL8編成 この日は残念ながらS編成併結は実現せず。 この日の157MからS6編成が運用復帰すれば、平日初の元セントラルライナー併結ということで期待し...

転属後、初の313系8500番台併結

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▲2022-10 313系シスS2+S1編成 名古屋地区を彷彿させる組み合わせが東日本管内で実現 2022年10月9日、静岡車両区に所属する313系8500番台が2編成併結した状態で定期列車に充当されました。 元セントラルライナー車が併結して定期列車に充当されるのは、静岡地区に転属してからは初の出来事です。 ▲2022-10 E231系(左)と313系(右) セントラルライナー車が併結した状態で熱海に入るのは初 編成は東京方よりS2+S1編成、東京方には本来313系2500番台(T編成)が充当される運用ですが、車両都合により今回の組み合わせが実現したものと思われます。 連休中日ということで、翌日の朝ラッシュを考慮せずに車両を融通できたのが良かったのかもしれません。 ようやく静岡地区でも実現したセントラル6連。やはり個人的には色が揃ってる方が好きだなーと感じます。次に実現した際は日中の走行シーンなんかも狙いたいものですが果たして……

秋の日は釣瓶落とし

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「秋の日は釣瓶落とし」、秋の日暮れは早いということの喩えでしたっけ。 日に日に日照時間も短くなっていって、だんだんと年が暮れてきたことを感じます。 先月は2回くらい3738M鰍沢口到着後の入換を狙いに行きました。 時刻は大体19時前くらいなんですが、似た構図で撮った写真を見比べてみると、1ヶ月でだいぶ暗くなったことを実感します。 ▲2022-09-05 313系2500番台T7編成(代走) 9月の初め、まだ空は仄かに明るさが残る ▲2022-09-30 313系8500番台S4編成(代走) 9月の終わり、空は暗く、山の輪郭さえも朧気 段々と気候も秋めいてきて、さすがに半袖だけでは肌寒い日も出てきました。 皆様もお体には気を付けてお過ごしください。今週はこのへんで、ではまた。

さよなら電直

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小田急1000形で最後の未更新車となる1058×4編成ですが、もう間もなく定期運用から離脱することが予想されます。 同編成の引退により、小田急線の一時代を築いた電磁直通ブレーキ車が終焉を迎えます。 ▲2017-01 小田急1091×10(未更新時代) 本当は1058×4の写真が理想なんでしょうが、赤1000は1枚も写真がなくて…… 電磁直通ブレーキというのは戦前型の省電や国鉄63系にも導入された用いられた技術で、10両を越える長大編成でも即応性に優れたブレーキ力を確保出来るのが強みでした。 ところが小田急1000形が登場したのは1980年後半、この頃になると、より即応性に優れた電気指令ブレーキが主流になってきます。 しかし、当時の小田急線では1964年に登場した2600形など、旧型車との併結運用が当たり前のように存在しました。 小田急線では初のVVVFインバータ制御装置を搭載して登場した1000形ですが、ブレーキ方式については在来車との併結を考慮し、回生制動併用電磁直通ブレーキが採用されます。 ちなみに、後年登場した小田急3000形はブレーキ読替装置の搭載により、電気指令式ブレーキを採用しての在来車併結運転が行われました。 電磁直通ブレーキ車には、直通ブレーキの欠点(列車分離時などにブレーキが効かない)を補うため、自動空気ブレーキ機構が装備されています。 この機構を活かして、引退前のツアー列車では自動空気ブレーキによる駅停車なども行われていたようです。 (※長大編成の自動空気ブレーキは即応性に優れず、操作の難易度が格段に上がるため一般的には使用しない。) ▲2017-02 小田急1096×10 5年前は更新10連の方が貴重でした 2014年度より1000形のリニューアル工事が開始されますが、この頃になると電磁直通ブレーキ車は8000形の一部と1000形のみ。 また、日中に分割併合を伴う運用も消滅したことから、リニューアル工事に合わせてブレーキ方式が電気指令式に更新されました。 結果としてブレーキ即応性、回生電力量が向上し、より安全・環境へ優しい車両へと生まれ変わった小田急1000形。 今後まだ暫くは、小田急線の主力車両として活躍する姿を拝むことが出来そうです。 ここまで書いておきながら、1000形の未更新車が消滅することの実感が湧きません…… いわば当たり前のように...

セントラルライナー塗色は維持されるのか?

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2022年9月15日、静岡車両区に所属する313系8500番台S6編成が、静岡から名古屋方面へと回送されたそうです。 定期的な車両検査(重要部、または全般検査)を受けるため、名古屋工場へ回送されたものと推測されます。 ▲2022-09 313系シスS6+211系SS?編成 沼津 偶然、入場の数日前に駅でパチ撮りしてました。 静岡転属後は初となるセントラルライナー仕様車の検査入場ということで、個人的には内装や外観に変化が生じないかと心配しているフシがあります。 8500番台は座席指定の有料列車用として製造された背景があり、内装には特急列車と遜色のない豪華な座席があしらわれています。 名古屋地区では夕方のホームライナーなど、内装を活かした列車へ充てられることもありましたが、静岡転属後の活躍は普通列車(と稀に深夜の快速)のみ。 突然やってきた豪華な内装に乗車を見送る旅客、特急列車ではないことを頻りに放送する乗務員。静岡転属直後はそんな光景が度々繰り返されていました。 ロングシートに比べて旅客の詰め込みも利かず、ラッシュ帯や輸送障害時には使いにくい印象を受ける8500番台。このまま東海道線での運用が続くのであれば、内装の変更が行われても不思議ではないかな、というのが私の感想です。 ▲313系8500番台 車内 横引タイプのカーテン、扉毎に仕切りが設けられ、まるで特急列車のような内装 ▲313系8500番台 車内 車端部はセミコンパートメントを彷彿とさせる4人掛け座席 ▲比較用 313系2300番台車内 静岡地区の車両の大半は、画像のようなロングシート車が占める また、塗装の変更についても可能性はあります。 検査を担当するJR東海名古屋工場は、今年5月に工場設備の更新が行われ、国内初の在来線向け水性自動塗装ロボットが導入されました。 ( JR東海、名古屋工場が設備更新 ― マイナビニュース  2022年9月17日閲覧) 本設備が公開されてからは初となるセントラルライナー専用塗装車の入場。 新規導入された水性自動塗装ロボットは、果たしてセントラルライナーの塗装まで対応しているのだろうか……と言うのが気がかりです。 一般的な検査であれば、おおよそ2~3週間程度で名古屋工場を出場してきます。 今回列挙した悪い予想がすべて外れ、ピッカピカに生まれ変わった313系8500番台が拝めるる...

発電ブレーキと身延線

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Twitterを眺めていると、「発電ブレーキが付いてない313系8500番台は身延線には入らない。」という趣旨のツイートを目にすることがあります。 身延線や御殿場線などで活躍する313系2600番台には発電ブレーキが搭載されているのに対し、東海道線で活躍する2500番台には同装置が未搭載であることから、このような趣旨に至ったのではないかと推測できます。 ということで、発電ブレーキとは何のためについているのかを解明してみたいと思います。 313系はほぼ全車共通で回生ブレーキを主体とし、不足するブレーキ力を空気ブレーキで補う方式を採用しています。 回生ブレーキをざっくり言うと、電車の動力となるモーターが減速時には発電機になる作用があるので、発電した電力を周囲の電車に回して生かそうって仕組みです。 回生ブレーキは発電した電力を循環させることで使用電力を減らせる反面、発電した電力の消費相手がいないと、ブレーキが効かない状態(回生失効)になるデメリットがあります。 空気ブレーキは名前の通り、車両の空気タンクにある圧縮空気の量を調整し、車輪に制輪子を押しあてることでブレーキ力を得ます。 空気ブレーキは確実なブレーキ力を得られる反面、制輪子を車輪に押し当てるだけに部品が摩耗しやすいというデメリットがあります。 ここまでを見ると、ともにデメリットこそあるものの、身延線に発電ブレーキが必須な理由は見当たりません。 発電ブレーキが搭載されていない8500番台も、代走ながら身延線へは入線しており、身延線に発電ブレーキが必須ではないことがわかります。 ▲2022-04 313系S2編成 身延 身延線に313系8500番台が入った証明として となると、身延・御殿場線向けに導入された2600番台の発電ブレーキの存在意義はどこにあるのでしょうか。 そもそも発電ブレーキとはどんな装置なのでしょうか。 発電ブレーキは、電車の動力となるモーターが減速時には発電機になる作用があるので、発電した電力を 熱に変換して大気へ放出する システムです。 電気を熱に変換するのに電力抵抗を噛ませるため、床下に抵抗器があるのが特徴です。 (厳密に言うとブレーキチョッパ制御器もあるのですが今回は省略) ▲2022-09 313系V8編成 クモハ313-3008 3000番台の写真で代用、明るく画像加工されているのが発電ブ...

ゆるキャン△、コラボ列車をいまさら撮る

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TVアニメ『ゆるキャン△』とJR東海のコラボイベントを記念して、車内広告、装飾がゆるキャン△一色に着飾られた313系V10編成。 コラボレーション期間は2022年7月4日~8月31日、期間終了後は装飾を剥がして通常の車内に戻ると思われていたのですが、なぜか9月以降も内装をそのままに運用中。 (→ コラボ発表時の資料 JR東海公式HP、2022年6月24日発表のニュースリリースより ) 【2022年9月12日追記】 2022年9月9日、装飾が終了していることを確認。沼津停泊中に装飾を撤去した模様。 【追記ここまで】 ▲2022-09 313系V10編成 クモハ313車内 窓ガラスまで装飾が施された車内 ▲2022-09 313系V10編成 クモハ313車内 8月31日で終了したイベント広告がそのまま掲出されている コラボ期間中は運用予定が公開されており、乗るも撮るも比較的簡単だったのでしょうか? 撮ろう思ってるうちにコラボ期間が終了してしまい、撮影は諦めかけていたので…… (→ 撮ろうと思っていた頃の記事を見つけたのでリンク ) ▲2022-09 313系V10編成 クハ312車内 キャンプ場、作るズラ ▲2022-09 313系V10編成 クハ312車内 かわいい あおい、千秋、なでしこ、恵那と撮れたので、あとはリンが撮れれば内装キャラクターがコンプリートとなるのですが、いつ終わるかもわからない延長期間中に再撮影のチャンスは訪れるのしょうか…… おまけ。 走行中の外観も狙ってはみましたが、外観だと窓の装飾は殆ど目立ちませんでした。残念。 ▲2022-09 313系V10編成 常永→小井川 極力目立つように側面がちで狙ってはみましたが…… 今週はこのへんで、ではまた。

KATO 10-1773 313系2300番台、10-1774 313系2350番台レビュー

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4月中頃の記事で取り上げた、KATOの313系2350番台がいよいよ発売されました。(→ 当時の記事 ) ▲2300番台、2500番台と同時に発売 Wパンタの2350番台と、片パンタの2300番台 そもそも2350番台は何ぞや、という人もいるでしょうし軽く解説。 静岡車両区に所属する313系のうち、ロングシートの2両編成が”2300番台”で、2022年現在は9編成が在籍しており、主に御殿場線や身延線で活躍しています。 このうち、東海道線基準で東京方に連結されるクモハ313の運転台側にパンタグラフが搭載されている、いわゆるWパンタの車両が2350番台を名乗ります。 2300番台のうち、Wパンタを搭載するのは2編成のみ。見れたらちょっとだけラッキーという感じの、少数派な車両が製品化されました。 ▲付属品はシンプルに説明書、ステッカーと交換用行先、電連パーツ 交換用行先は「普通│御殿場」と無地 ちなみに同時発売された2300番台、2500番台は過去(確か2009年?)に製品化済み。 今回製品のうち、2300番台では以下の内容が変更されています。 ①モデルの車番、行先が変更 前回製品はW6編成で沼津行き、今回製品はW8編成で三島行きになります。 ②車体表記が現行化 保安装置表記に[PT]、クハ312にはベビーカーマークが追加されました。 ▲手前が前回品 乗務員扉の左下、保安装置表記に[PT]が追加 ▲手前が前回品 行先が変化したほか、ドア横にベビーカーマークが追加 ③前面カプラーがフックレスタイプに これは昨年7月に発売された313系1300番台と同様の変化ですね ▲参考画像 写真は313系1300番台 右がダミー電連付きフックレスカプラー ▶クハ312-2300、前回品(10-588 313系2300番台)との比較 ▲クハ312-2300海側 前回品(手前)との比較 床下機器等は前回製品と変化なし ▲クハ312-2300山側 前回品(手前)との比較 床下機器等は前回製品と変化なし ▲クハ312-2300屋根上 前回品(手前)との比較 クーラーに変化があったのかもしれませんが、自分のは載せ替えてるのでわかりません…… ▶クモハ312-2300、前回品(10-588 313系2300番台)との比較 ▲クモハ312-2300海側 前回品(手前)との比較 こちらも床下機器の変化は...

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