映画『ゆるキャン△』で登場する313系の番台を考える
2022年7月1日より劇場公開が始まった映画『ゆるキャン△』、原作では高校生だった主人公達が成長し、大人になってからの物語を描いた作品です。
自分も公開初日に1回、ドルビーシネマ版で1回、と計2回ほど劇場に足を運びましたが、何回見てもオールウェイズ満点を叩き出してくれます。構成最高か。
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▲9月30日からはドルビーシネマ版も公開 通常版よりも音響や色彩が鮮やかに |
自分も公開初日に1回、ドルビーシネマ版で1回、と計2回ほど劇場に足を運びましたが、何回見てもオールウェイズ満点を叩き出してくれます。構成最高か。
そんな映画『ゆるキャン△』ですがいよいよ配信が解禁され、11月4日からは自宅でも楽しめるようになりました。
(→映画『ゆるキャン△』をamazon prime videoで見る ※視聴にはamazon primeへの会員登録が必要です)
自宅でまったり眺めるもよし、気になってたシーンで一時停止するもよし、気軽に楽しめるって素晴らしいですね。
という事で、ここからはOPで登場する313系の考察をしてみたいと思います。
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▲映画『ゆるキャン△』OPより引用① |
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▲映画『ゆるキャン△』OPより引用② |
まず1枚目のキャプチャですが、「新快速│豊橋」の行先表示がはっきりと読み取れます。
静岡や神領に所属する313系には新快速のコマが収録されていないため、大垣所属の313系であることが絞り込めます。
続いて2枚目のキャプチャでは、転換式のクロスシートの内装であることがわかります。
こうなると、大垣所属車でも3000番台ではない可能性が高いです。
本当にごく稀に3000番台が東京方に組成される場合もありますが、今回はその可能性はいったん排除して考えたいと思います。
条件を整理すると
①313系で大垣に所属する、幕式の行先表示器を採用した番台である
②内装は転換式クロスシートを採用した番台である
2022年現在、この条件に合致する番台は3つほどあるので、順番に整理していきます。
まず、最も可能性が低いのが313系300番台。
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▲2021-10 313系300番台カキY44編成(右) 名古屋 |
313系300番台は2両編成で組成された番台で、主に増結用として活躍しています。
増結編成は基本的に神戸方に組成されるため、OPシーンのように豊橋行きの先頭として活躍することはありません。
車両都合により2+2の4両で東京方に入る場合もありますが、充当頻度を考えても可能性は低いかなと個人的には考えております。
続いての候補は313系1500番台。
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▲2014-03 313系1500番台シンB103編成 神領時代の写真の再掲となりますがご容赦ください |
2022年3月、神領から大垣へと転籍した313系1500番台。3両で組成された番台のため、大垣では2編成を併結した6両での活躍が中心です。
当然ながら6両の運用に充てられるため、新快速の先頭に立つ頻度もそれなりに高く、候補としてはかなり妥当かと思われます。
強いて言えば制作時期が微妙で、公開の数か月前にやって来た車両をモデルに作画するか?という疑問が浮かぶところです。
という消去法から、個人的に最もモデルとなった可能性が高いと思われるのが313系0番台。
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▲2021-10 313系0番台カキY4編成 名古屋 |
1999年から大垣に所属する最古参、2006年以降は普通列車に充当される機会も増えましたが、新快速運用も健在。編成数も15本と多く、取材時に遭遇する可能性が最も高いのはこの0番台じゃないかと個人的に推測しております。
映画館で見たときは幕式の行先表示器ということまで確認が出来ず、5000番台あたりがモデルなのかなと思い込んでいましたが、じっくりと見返すことで細かい検証を行うことができました。手軽に映画が楽しめるっていい時代ですね。
ちなみに初回視聴時、いつ313系が出てくるかわからない緊張で本編に集中できなかった。って話を友人にしたところ、めちゃくちゃに呆れられました。通話越しでも残念そうな人を見る目って伝わってくるんですね。
今週はこのへんで、ではまた。
以下余談。
アニメ2期のときはパンタグラフがKATO製なんてネタにされてましたが、映画版だと幌枠がTomix製の形してる気がしますね。この1カットのために資料買いなおしたんでしょうか。