JR East Train Simulatorが正式リリースされたので感想とか。
JR東日本×音楽館が手掛けた、JR East Train Simulatorの正式版が2022年11月15日 15時ごろ、いよいよリリースされました。
もともとJR東日本の運転士養成を目的に開発されたシミュレータを一般向けへと落とし込んだもので、いわば本物の鉄道運転体験が味わえます。
まずは自身のYouTubeの宣伝もかねてプレイ動画でも。
正式リリース版では東海道線、中央快速線、大糸線が運転可能。
運転できる区間は以下の通り。
東海道線 東京→品川(追加DLCで品川→熱海が運転可能)
中央快速線 高尾→八王子(追加DLCで八王子→東京が運転可能)
大糸線 松本→梓橋(追加DLCで梓橋→南小谷が運転可能 ※執筆時時点で準備中)
9月20日から配信されたアーリーアクセス版では京浜東北線、八高線が運転可能でしたが、上記2路線は今回のラインナップに加わらず…… いずれ正式版で追加予定らしいです。
さっそく一通り運転して見たので感想でも、と言いたいところですが、ここから先は”あくまで個人の意見・感想”となりますのでご容赦くださいませ。
【良かった点】
・映像が綺麗
これはアーリーアクセス版でも共通して言えたことですが、これを超える鉄道シミュレータはそうそうないと思います。
鉄道博物館や、乗務員区所に納入されているシミュレータとほぼ同等のものが、並ばず自宅で楽しめる。これは本シミュレータ最大の売りだと思います。
・車両性能がしっかりしている
これもアーリーアクセス版と共通で言えますが、ゲームではなくシミュレーションソフトなので、電車が電車らしい動きをしてくれます。
もちろんシミュレーションと実車で多少の誤差はあるとは思いますが、普通にプレイする分には気になることは無いと思います。
【気になった点】
・制限速度がわからない
元々がプロ向けに作られていることもあり、制限速度などのガイドが全くありません。
その路線を運転し慣れた運転士なら、曲線や制限速度、信号の位置も熟知してるかもしれませんが、何も知らない初心者の方が触れるには敷居が高い印象があります。
運転情報欄にいまの制限速度が表示される欄があればなぁ、と思います。
・モーター音が大きすぎる
アーリーアクセス版では全然気にならなかったのですが、正式版になってからE233系列に関してはモーター音が強調され過ぎてるのが気になります。
運転台の真後ろにモーターがあるならまだしも、さすがに1両以上離れてるならもう少し大人しくしてほしいな、と思います。この辺が設定で弄れたらいいんですけど。
・大糸線はダイヤがきつい
大糸線についてはダイヤがタイトすぎます。
多分5329M(松本4番線 09時20分発南小谷行き)のスジをそのまま流用してるのかと思われますが、この列車は所定E127系1M1Tで運転されます。
シミュレータで模擬してるのは211系の2M1T、2両と3両で停止位置が異なれば、制限速度の抜ける位置も変わるわけで、そもそも車両性能自体が違うというのが考慮されてない気がします。
これ定時で走れてる人いたら運転方法教えてください。
・車掌が協力してくれない
いまの仕様だと停車時間長い駅でも遅れをそのまんま増やしていくタイプの車掌で、回復運転が絶望的に難しいです。停車秒数がn秒以上なら定時に戻す。みたいな機能ほしいです。
【総評】
気になった点は多々ありますが、現状これを超える鉄道シミュレータはそうそうないかな。とも思います。
さすがに全区間で本物の映像を、しかも運転士の視点に近い位置で捉えてるというこだわりっぷりは他が真似できるものではないでしょう。
個人的には映像クオリティはこのまま、Train Simulator the Realの京浜急行編みたいな教習所&採点機能とかもあったら最高なんですけどね。
とりあえず、いずれは中央快速線のDLCも買って走り込もうかな。と思います。
今週はこのへんで、ではまた。