1週間限りの関西線運用
先日の更新(→これ)でも書いた通り、313系8500番台が静岡へと転属してきました。
どうやら211系5000番台の一部運用を置き換える形で、6編成/6運用と言う予備なしループ運用に充てられている模様です。
そんな313系8500番台ですが、落成したのは1999年。(※一部編成は2001年に増備)
有料列車、セントラルライナー用として製造された特別仕様車で、外観、内装とも他の313系とは異なるのが特徴です。
落成時は神領車両区に配置され、名古屋地区の中央線(中央西線)で活躍してきました。
セントラルライナーは2013年で廃止となりましたが、以降は中央西線の普通列車のほか、夕方のホームライナー瑞浪等で使用されてきました。
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▲2019-10 313系B206編成+B20*編成 名古屋 B205、B206編成は2001年に増備された二次車 |
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▲313系8500番台車端部 373系のようなコンパートメント区画が各号車車端部に設定 |
ホームライナーなどの有料列車に割り当てられていた関係で、神領時代は他の313系とは完全に運用が分けられていました。
まれに211系などの代走をすることもありましたが、臨時列車を除いては中央線(と直通する愛知環状鉄道線)以外の線区に入ることはありませんでした。
そんな8500番台に転機が訪れるのが2022年3月のダイヤ改正直前のこと。
313系8500番台史上初(と思われる)の関西線運用に充てられたのです。
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▲2022-03 区間快速 亀山行きに充当されたB206編成 調べても出てこないので、関西線運用は初充当と思われる |
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▲2022-03 普通 亀山行き B206編成 3両単独も名古屋地区ではなかなか見れない光景 |
元々、関西線の運用は神領区の313系のうち、通常仕様車の3両編成が受け持っていたものでした。
しかし、通常仕様の313系3両はダイヤ改正を待たずして一部編成が大垣車両区へ転属。
3両編成の車両が不足してしまいました。
当時の8500番台は6編成/5運用ということで、車両運用に元々余裕がありました。
そこに加え、3月5日からは新型車両の315系が運用を開始、これまで313系8500番台が担当していた運用の一部が置き換えることで、予備車を2編成ほど捻出した模様です。
なお、この313系8500番台の関西線代走の傍らで、JR東海最後の国鉄型であった211系0番台が運用を終了したことも併せて記載しておきます。
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▲2022-03 普通 桑名行き K51編成 惜別仕様の編成札を掲げ、関西線で過ごす最後の夜。 |
この1週間後、予定通りにダイヤ改正が行われました。
313系8500番台が古巣の神領を離れ、新天地静岡で活躍を始めたのは既報の通りです。
最後に関西線で活躍した313系8500番台の様子を動画にまとめました。
動画をアップした後に別カメラで撮影した映像が出てきたので、動画は2件で失礼します。
主に日中の走行シーン動画
別カメラで撮影した方、こっちの方が関西線感ありますかね。