313系の座席指定表示器

▲2023-06 313系シスS5編成 座席指定表示器のライトが取り外された姿 先週の日曜日、6月18日あたりから、313系8500番台の一部編成で座席指定表示器を照らすライトが取り外されているのではないか、といった趣旨のツイートを見かけるようになりました 座席指定表示器というのは、その号車が自由席か指定席か、ということを示す表示器で、313系に限って言えばライナー向けに製造された8500番台ならではの設備でした ただし、静岡地区に転属後は使用されることがありませんでした この理由はおそらく2つあります 1つは、号車番号が異なるという問題 これは313系8500番台が以前活躍していた中央西線にまつわる問題で、中央西線と東海道線では号車番号が真逆になってしまうのです 具体例として、名古屋駅の場面において8両編成の列車があったとします このとき、東海道線の東京方の先頭車は8号車となるのに対し、中央西線の列車は1号車が先頭となります これは、中央線の塩尻駅の構造に由来するもので、国鉄時代から走る特急「しなの」と号車番号を揃えたために発生した問題かと考えられます そしてもう1つは、そもそも使用しない、という問題 313系8500番台は静岡地区に転属した際、211系の一部運用を引き継ぐ形で投入されました なお、このとき211系の一部編成では廃車が発生しています このことから、8500番台は元々普通列車として使用するために、静岡地区へ転属してきたと考えられます 元々中央西線でもライナー以外で使用される際は全車自由席として活躍していた経緯があるだけに、静岡地区でも同様に全車自由席での使用を目的に転属してきたのでしょう 車内の座席指定表示器が黒いテープで塞がれているのも、同様の理由であると考えられます つまるところ、静岡地区に転属した以上、車外の座席指定表示器が塞がれるのも時間の問題であり、それが今になって行われた それだけのことだったのかもしれません 一応、土曜日(6月24日)の時点では、座席指定表示器のライトが取り外されていない編成も見受けられましたが、順次、取り外しが施行されるものと思われます ▲同日撮影 313系シスS2編成 座席指定表示器のライトが残っている姿 8500番台ならではの特徴だっただけに、これが灯っていない姿と言うのは少し寂しい気もします とはいえ、灯っている...