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カキが来るなり身延線

2022年8月7日、3年ぶりの通常開催となった神明の花火大会
これに合わせて会場へのアクセスを担う身延線では臨時列車が運行されたほか、一部の定期列車についても通常より両数を増やしての運転となりました

なかでも定期列車の増結にあたって、大垣車両区に所属する313系5300番台のZ5編成が静岡車両区へと貸し出されたというのが特筆されます

▲2022-08 211系ナノN311編成(左)、313系カキZ5編成(右)

5300番台の甲府駅初入線の様子ですが…… 普段との違いがわかりませんね
画像を拡大していただくと辛うじてフロントガラスの「Z5」と書かれた編成番号が読み取れるかもしれませんが、この角度からはその程度の差異しかありません


▲2022-08 313系カキZ5編成
所属表記「海カキ」の車両が、「鰍沢口」の行先を表示

大垣車両区所属を示す「海カキ」と、「普通│鰍沢口」の行先表示の組み合わせはなかなかに違和感があります
と言うのも、行先表示器の収録内容は各所属区の幕式の車両に合わせられており、大垣車両区所属の車両には「甲府」や「鰍沢口」といった身延線の行先というのは本来収録されておりません

おそらく今回の貸し出しにあたり、行先表示器や車内案内装置の内容を静岡地区向けのものに書き換えたのだろうと推測されます


▲2022-08 313系カキZ5編成(左)+シスW8編成(右)
5300番台と2300番台の併結部分を真横から

5300番台Z5編成は、検査明けの2300番台W8編成と手を組んで活躍しました
両車を見比べると、窓を仕切るピラーの本数の違いがわかるでしょうか

その他細かな点を見比べると、左の5300番台には金山駅ホームドア装置に対応するため、側開戸の落とし窓に停止位置の目安となるマーカーが追加されています
ホームドア関連装置として車両中央の客用扉窓にQRコードが貼り付けられているのも、名古屋地区の東海道線を走る車両ならではの装備ではないでしょうか


▲2022-08 313系カキZ5編成車内

競合する名鉄名古屋本線に対抗するためか(?)車端部を含む全座席が転換可能なクロスシートになっているのも5000番台系列の特徴の一つです
普段身延線で活躍する車両は2300/2600番台のロングシートか、3000番台の固定式ボックスシートなので、名古屋地区向けの車内広告と相まって車内は不思議な雰囲気が漂います

他区所から313系が貸し出される時点でなかなか珍しいのですが、今回は行先表示器の内容まで書き換えられる徹底っぷり、まさか身延線で5300番台を見る日が来るとは夢にも思いませんでした


おまけ
今年3月に神領から転入した8500番台も身延線の臨時列車へと充てられました
途中、車両運用の都合により本来はワンマン運転される列車に充てられるシーンも

▲2022-08 313系シスS4編成 3728M(所定3728G)

3両編成の鰍沢口行きって現行ダイヤだと1日1本しか設定がないため、意外に狙おうとすると難しいんですよね…… こちらもきっちり回収

大垣車、静岡車と元神領車が集結した2022年の神明花火臨、大変楽しませてもらいました
暑い中撮影に勤しんでいた皆様、また列車運行にあたり尽力された関係者の皆様、大変お疲れ様でございました

来年の事を言うと鬼が笑うとは言いますが、また来年も興味深い車両運用が繰り広げられることを期待しております

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